こんにちは
石良の磯崎です。
今回は良心的な石材店と、評判の悪い石材店の見分け方を
お話させていただきます。
あくまでも同業他社を誹謗中傷するためではなく、お客様が後で困ることの無い様にとの思いからです。ご理解下さい。
みなさんは、自分にはいつもお世話になってる石材店がいるという方はあまりいないと思います。
むしろほとんどの方がお墓が必要になったり、お墓を直したい、お骨を納めたい、字を彫りたいなどの話がでて、初めて石材店を探し始めたり、そういえばいつも両親がなにかあれば声をかけてた石屋さんに聞いてみよう?となるのではないでしょうか?
しかし先代から付き合いがあった石材店、顔は知ってるけどほんとに安くて安心ですか?
目次
悪い石屋さんとは?
・見積り、契約書、保証書が無い。
・なんだか価格が高い。
・工事が雑、適当。
・電話で連絡しても折り返しすら来ない。
・なにかあっても知らん振り。
・うそをつく、約束をやぶる。
・連絡がつかない、連絡がこない。
・お店、会社が無い(ブローカー)。
などでしょうか、
このようなことは石材店だからというものではなく、どんなお仕事でも当たり前のことですし、実際に大手でも小さい会社でも、家族経営個人店でも、ちゃんとしている石屋さんはちゃんとお客様を一番に考えています。
しかしやはり一部の評判の悪い石材店はこのようなことがあるのです。
実際にあった石材店トラブル
・契約書も無く話を進めて、完成後の請求書がびっくりする価格だった。
・一番良い石と薦められてお願いしたが、後で調べたら中の下ぐらいだった。
・インドの黒い石と言われお願いしたが、建立後にたまたま知合いの石屋に聞いてみたら金額も
半分以下の中国の黒い石で数年後茶色のサビがでてきた。
・国産と言っていたのに安価な外国産だった。
・納骨日まで完成の約束なのに間に合わなかった。
・ここは無料でサービスでやりますと言っていたのに、しっかり請求された。
・全部御影石で作りますと言っていたのに、隣のお墓の解体後に解ったが、見えない場所は
コンクリートや御影石ではない廃材のような石で作られていた。※1
・墓所内に緑があったほうがいいと、植木を勧めてくる。※2
などなど・・・
隣が建つと見えない部分が、以前使われた形跡のある大谷石で作られています。
上の写真と同じ場所が、既製のコンクリートで作られていますが、雑な工事で隙間だらけです。
※1 石とコンクリートでは耐用年数が違います。
一般的には御影石の石材では1000年はもつといわれ、コンクリートの耐用年数は50年といわれます。
ですから最初はなんともありませんが50年後100年後にお墓が傾いたり、地震で倒れる心配があります。
※2 植木は育つとお墓の石をも動かして壊してしまいますので最近では植える方はおりません。
(要は壊れたら又直したい、石屋の思惑のような気がします)
私もこの業界にいると、色々な話を聞いたり、ここにも書けないほど酷い話もあり、上記のようなお客様からご相談をいただきます。
ですから皆様も、思い切って高額なお買物をするわけですから、
「慎重に慎重を重ねるくらい確認をして下さい」
心配事があれば弊社にご相談いただければと思います。
内容大丈夫?契約前に確認すること!!
実際お墓の購入となると様々な打ち合わせを行い、話を進めることになりますが、後でトラブルに
ならないように、自己防衛も含め必ず下記の確認を行いましょう!
・お墓を建てる旨を、家族みんなに確認した?
(親、兄弟、親族とのトラブルを無くすため)
・お墓を建てるための総額はいくら?
(永代使用料、墓石代、工事代、本年度の管理料、消費税、納骨時の費用など)
・施工の方法は?いつから工事入るの?
(地震に強い? いままでの工事事例は?)
・契約前にその石の名称、現物を確認した?
(自然のものだから色味や石目も毎回同じじゃない)
・支払いの方法と時期は?
(契約後いつまでにいくら?完成後は?ローンはいつからいつまで?)
・彫る内容、彫り方に間違いない?
(○○家之墓?先祖代々? お戒名何名分? 建てた人の名前誰にする?)
・いつ完成?納骨に間に合う?
(多くの石材店は30日~60日で完成と説明すると思います)
・もしもの時の連絡先、保証は?
(保証書発行するの?なにかあったら連絡する窓口はどこ?だれ?)
・保証書はいつまで?内容は?
(10年間?20年間?地震で倒れたら?誰かに壊されたら?)
ちょっと細かいことになりますが、できれば全て必ず確認して下さい。
普通の石材店ならこのくらいのことは、毎回相談されることなので、全てスラスラとお話してくれるはずですし、いちいち会社に確認しますなどといって持ち帰る内容ではないはずです。
(工事日程だけは予定があるので確認すると思います)
インターネットの石屋さん
今はインターネットが普及して、何をするのもまずはネットで価格を調べてから購入をしたり依頼したりしますよね、もちろん弊社も同じように皆様から連絡をいただきますし、私自身もまずは調べてから実際に動くようにしています。
そうです、注意してほしいのは、インターネットで激安!などで価格だけで訴求をしている石材店です。
インターネットの石屋さんは、実際全国規模で行っているところもあり、お墓を建てるにも実際その会社の人間は現地に見に行くことすらありません。
なぜかというとそもそも石屋さんではなく、インターネット屋さんだからです。
下請けの工事業者が現地をみて、工事を行うだけなんです。
別に工事業者に丸投げをする仕事がダメと言うわけではありませんが、私個人的には責任ある仕事をしているとは感じません。
実際の下請けを行っている工事業者も友人がおりますが、酷いところだと強度ギリギリまで石材の量を減らし、通常9cm~12cm程のお墓の土台部分の石の厚さを6cm~9cmにしているところもあるそうです。
ですから外から見ると解りませんが、薄い石の板だけでお墓を支えていることになります。
あとホームページで「自社は他とは違う!値段が格安!」と強弁している業者も怪しいと思って下さい。
弊社の工事の者も他社に写真だけ撮らせてと言われて、いかにも「自社の工事部隊です!」と言う感じで写真と説明書きを掲載している東京の石屋さんもいます・・・本当は社長一人なんですけどね・・・
随分値段が安い割りに、従業員が多いのはまず「おかしい?」と思って下さいね、どこぞの旅行会社や着物レンタル社と同じでお願いして内金入れたら倒産なんてことも。こんな石材店がバタバタ倒れている時代ですから。
「やはり安い価格には当然安い理由があるのです。」
ちなみにですが、もちろん弊社ではお墓が全て完成、お引き渡しが完了した後にご集金をさせて頂いております。
あとは石材の名前が、その会社独自の名称になっている石材店もかなり怪しいです。
そもそも外国材などは仕入れの際に型番(名称)があり、後ろめたい心が無ければ、そのまま使えばいいものを変える理由がないのです。
例えばですが、型番(名称)が中国の「G623」という比較的安価な外柵などで良く使われる石材がありますが、ある石材店や民間霊園などでは「新八光」「稲桜」「新稲田」などなど様々な名称で呼ばれています。
なぜでしょう?
今ではネットで調べれば一発でわかりますが、一昔前まだまだインターネットなどがここまで普及する前までは、新たな名前をつけることでその石の価値を調べることができませんでした。
これは完全に「消費者の目くらましのため」としか私は思いません。
非常に残念ですが石材店業界と言うのは以前はそういった側面もあったのではないかと思います。
もちろんインターネットの石材店全てがと言うわけではありませんが、実際にこのような話があることも知っておいたほうがいいと思います。
800億円のお墓!!
話は変わりますが、弊社の近所にある「都立八柱霊園」ではお墓が全部で80,000基!もあります。
また開園当初は石屋さんが100社程あったそうです。
単純計算で80,000基×1基100万円でも=800億円分!!
すごい数字ですね!
それを100社で均等に割っても 1社につき8億円!!!
といっても、何年もかけてですがすごい数字です。
しかし今では約40社まで減っているそうです。
先日も老舗の石材店で跡継ぎがいないとの事で閉店されました。
昔は霊園の門前に店をかまえていれば、ほっといてもお客様が来てくれましたが、今は石材店も、黙ってお店にいてもまったく成り立ちません。
お客様のニーズの変化を始め、少子化や、未婚、晩婚、離婚の増加などで、跡継ぎもいないとの理由もあり、お墓を建てずに納骨堂や樹木葬、散骨などを選ぶ方が増えました。
今は石屋さんもお客様のことをしっかりと考えて、時代に合った、本当に感謝をされる仕事をしなければ残れない時代に変わってきています。
今回は石材店のお話をさせていただきましたが、くれぐれも、弊社を始め、
ほとんどの石屋さんが「まじめ」で「まとも」な石屋さんです!
しかし少なからず心ない石屋さんがいますので皆さんくれぐれもお気をつけ下さいね。
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