この度、一級建築士の鈴木雅也建築設計事務所様よりお問い合わせいただき、今までにないオンリーワンのお墓の施工をご依頼いただきました。
技術的に施工が大変難しいデザインのため、複数社問い合わせても断られてしまったとのことでしたが、当社としてはせっかくいただいたご縁を大切にし、お力になりたいという想いもあり、工事を承らせていただきました。
鈴木雅也建築設計事務所様のホームページに、今回弊社が携わらせていただいたお墓について、とても素敵なコンテンツを作成されておりましたので、許可をいただき下記に転載させていただきました。
ぜひ、ご覧ください!
<以下、鈴木雅也建築設計事務所より転載>
永久の住家(とわのすみか)は、松戸にある墓である。墓とは本当の意味での終の住まいではあるまいか、という考えから家のような墓を計画することにした。計画地は横幅1.6m、奥行2.3mで面積3.7㎡の小ぶりな敷地である。まず敷地境界線に沿ってぐるりと80cmの高さで黒御影石の壁を建てた。この壁は墓誌の役割も担っている。次に死者の眠るカロートの上に鉄筋コンクリート造によるアーチ状の片持ち屋根をかけた。出入口にはステンレス製の大きな閂(かんぬき)を設けて他者の立入を禁じている。この壁と屋根と閂により風雨を凌ぎ、静寂な居場所として死者は安らかな眠りにつけるだろうと考えた。カロートの手前にはメンテナンスが容易な植物による造園地帯をつくり、その中に香場と水場を設けて死者と生者の世界の境界線を表している。墓は死者の居場所であるだけでなく、生者にとっても大切な場所である。数百年を経ても子孫が集える居場所であり、まさに永久の住家なのだと考えている。
CREDIT
設計 | 鈴木雅也建築設計事務所 / 鈴木雅也 |
構造監修 | KMC / 蒲池健 |
造園設計 | 橋内庭園設計 / 橋内智也 |
金属作家 | Sa/Hi / 田中潤 (閂かんぬき) |
施工 | 株式会社 石良 / 磯崎良輔 |
撮影 | 砺波周平 |
DATA
名称 | 永久の住家 |
所在地 | 千葉県松戸市 |
計画種別 | 新築 |
用途 | 墓地 |
施工面積 | 3.7㎡ |
設計期間 | 2020年9月〜2021年2月 |
施工期間 | 2021年4月〜2021年7月 |