「お墓を近くに引っ越せたら、管理が楽なのに 「お墓を近くに引っ越すことができたらお参りに行きやすいのに」 とお悩みではありませんか?
当記事では、お墓の引っ越しについて解説します。 お墓の引っ越しをお考えの方はぜひ最後までご覧ください。 お墓が近くにあれば、ご先祖様の供養もしやすくなるでしょう。
お墓の引っ越しの6つ手順を解説
お墓の引っ越しは「改葬」といい、手続きをすればお墓の移転は可能です。 お墓の引っ越しの方法を、6つの手順で解説します。
1:お墓の引っ越し先を決める
お墓の引っ越し先を決めましょう。 このタイミングで、現在のお墓の管理者へお墓のお引越しをすることを伝えてください。
2:お墓の引っ越し先へ、墓地使用許可証を申請する
墓地使用許可証を受け取りましょう。 引っ越し先の墓地・霊園が発行してくれます。
3:お墓の引っ越し先へ、受け入れ証明書を申請する
お墓の引っ越し先の墓地管理者より「受け入れ証明書」を発行してもらいましょう。 改葬許可証の申請をするときに必要です。
4:埋葬許可証・改葬許可申請書を申請する
- ・埋葬許可証:現在遺骨が納骨されている墓地の管理者の証明書。改葬許可申請に必要。
- ・改葬許可証:改葬許可申請書は、自治体へ改葬許可を申請するための書類。 それぞれに申請をし、書類を受け取ってください。
5:遺骨を引き取る
改装証明書を現在のお墓の管理者に提出すると、遺骨を引き取れます。 その際、お墓のあった場所は更地に戻して返還しましょう。
6:引っ越し先のお墓に納骨
改装証明書を引っ越し先のお墓の管理者に提出し、納骨します。 上記6つの手順でお墓の引っ越しは完了です。 遺骨を引き取る時と納骨の時に、閉眼・開眼供養といった法要をおこなう場合には、前もってお墓の管理者にご相談ください。
お墓の引っ越しにかかる費用
お墓の引っ越しには100万~300万円の費用がかかるといわれています。
今のお墓にかかる費用
- ・下記は今のお墓にかかる費用です。
- ・書類の発行手数料
- ・墓石の撤去処分、区画整備代(墓じまいの場合)
- ・遺骨の取り出し費
- ・お布施代
- ・離檀料
- ・墓石運搬費 (墓石ごと引っ越しする場合)
引っ越し先のお墓でかかる費用
下記は引っ越し先のお墓にかかる費用です。
- ・永代使用料
- ・新しい墓石代(新しく墓石を建てる場合)
- ・墓の基礎工事、据付工事費
- ・事務手数料
- ・埋葬費
- ・お布施代
- ・入檀料(引っ越し先が寺院の場合)
お墓の引っ越しの方法によっては、必要ないものもありますが、少なくない費用がかかるでしょう。
お墓の引っ越しをする理由
最近、様々な理由でお墓の引っ越しをする人が増えています。 お墓の引っ越しをした人、しようと思っている人の理由を2つご紹介します。
ケース1:「田舎のお墓は車で1時間近くかかりものすごく不便な場所だったため、都内の納骨堂に引っ越しました」
近くにお墓の引っ越しをされて、お墓参りに行きやすくなったそうです。
ケース2:「娘一人しかいない女性が『自分が入って最後になるお墓の事で後の者に迷惑をかけたくない』という理由から、永代供養の合祀墓地を契約した」
上記は、お墓のお引越しですが、新しくお墓を建てないケースです。 今後、お墓の管理を任されるひとり娘に、配慮してお引越しを考えられたそうです。
【Q&A】お墓の引っ越しに関するよくある質問
お墓の引っ越しに関するよくある質問をまとめました。
お墓の引っ越し法要は、祝儀袋を使っていい?
お墓を新しく建てたかどうかで、祝儀袋か婦祝儀袋かにわかれます。
- ・新しいお墓を建てた場合:紅白の祝儀袋に「建碑祝い」と書き5000円~1万円を包む。
- ・永代供養墓へ移した場合:新しいお墓が建っていない場合は、香典用の不祝儀袋に「お供え」「御仏前」と書き5000円~1万円を包む。
確認の上、準備するようにしましょう。
宗派の違うところへお墓を引っ越しできる?
お墓の引っ越し先の管理者が許可すれば、可能です。 「宗派・宗旨不問」の公営や民営の霊園は、宗教が違ったとしても引っ越せます。
墓ごと引っ越しはできる?
お墓の引っ越し先の管理者が許可すれば、可能です。 ただし、お墓の状態が悪いと、移動できないことがあります。 また、移送費用がかかるため、改葬費用が高額になる可能性があります。
お墓の引っ越しはいつでもできる?
お墓の引っ越しは友引の日や仏滅の日を含めいつでも可能です。 納骨など屋外での作業が多いため、真夏や真冬はさけ、参加者が集まれる日に行いましょう。
まとめ
お墓の引っ越しは、費用が多くかかりますが、6つの手順で行えます。 お墓の引っ越しをする理由は、場所の問題以外に、後継者がいないなどです。
後々、お墓のお引越しで親族ともめることのないよう、しっかりと話し合いをしてから行いましょう。