お墓選びの失敗談から学ぶ!後悔しないための重要ポイント

お墓

 

お墓選びは人生において大きな決断ですから、失敗は絶対に避けたいものですよね。

 

ほかの人が経験したお墓選びの失敗談を知って、気を付けることや注意すべきことを事前に把握しておくことも大切です。

 

そこで、今回は、お墓選びの失敗談から学ぶポイントをご紹介します。また、お墓を建てずに故人を供養する方法も併せてお伝えしますので、これからのお墓選びの参考にしてください。

 

 

お墓選びの失敗談の事例

 

お墓選びの失敗談は、寺院や霊園の管理者がずさんな管理をしていたり、お墓の場所がよくなかったり、石材店に高額契約させられたりさまざまです。どのような事例があるのか、簡単にご紹介していきます。

 

寺院の管理がずさん、将来性がないことによって墓が荒れてしまった 

都心部の人口増加と土地価格の上昇により、祖父母のお墓の維持費やスペースに不安を感じ、田舎の寺院に移した方がいました。

 

ですが、選んだ土地は人口減少地域で資金難に悩む寺院でした。結果的に墓地の管理や清掃が行き届かずお墓が荒れ果ててしまい、お墓参りに行くたびに心を痛め、後悔したそうです。

 

アクセスが難しくてストレスになっている

ある方は、住んでいる地域から遠く離れた場所にお墓を購入したことを後悔しています。初めはよい場所だと思っていましたが、お墓参りに行くためには長時間の移動が必要でした。

 

しかも、渋滞に巻き込まれることがしょっちゅうあるため、アクセスの困難さにストレスを感じているとのことです。

 

予算を超えた高額なお墓で経済的困難に直面

ある方は、自分の地域の石材店のセールスパーソンの巧みな話術に騙されて、予算を超えた高価なお墓を契約させられたそうです。

 

完成したお墓は美しく立派でしたが、予算を大幅に超えていたため、経済的な負担が大きくなりました。

さらに、そのお墓の維持費や管理にかかる費用も予想以上に高く、将来的な負担に不安を感じたそうです。

 

お墓が自然被害に遭う

気候や自然災害の影響を考えない、地盤の調査をきちんとしないまま、お墓を選んだことで後悔することもあります。

 

たとえば、集中豪雨に遭いやすい場所や地震がよく起きる地域にお墓を建てたせいで、墓地が浸水したり、倒壊したという話もあります。

 

 

お墓選びで失敗しないために注意すべきこと

霊園

 

これから、お話するポイントを押さえることで、お墓選びで失敗しないようになりますので留意されておいてください。

 

予算を明確化させる

お墓は建立費だけでなく、将来的な維持費や管理費なども必要となってきます。それも含めて、いくら必要なのか予算を明確にしておきましょう。

 

そして、石材店には予算はオーバー出来ないことを伝えて、予算内で作れるお墓をいくつか提案してもらうとよいでしょう。

 

また、価格や納期、保証に関する条件などに注意し、曖昧な点は質問して明確にするよう努めましょう。

 

霊園や寺院を訪れて立地条件を見る

お墓の場所を決めるときは。実査に霊園や寺院に足を運んでみましょう。

アクセスしやすいのか、お墓参りが気軽にできる場所にあるのか、災害を回避できる場所なのかなど、立地環境や管理体制もチェックすることが肝心です。

 

石材店を選びたいなら公営霊園

民営霊園や寺院霊園は指定石材店が決められていますが、公営霊園は自由に石材店を選び、相見積もりを取ることもできます。

 

少しでも費用を安くしたい、納得できる適正価格の業者を探したいということであれば、迷わず公営霊園がよいでしょう。

 

管理体制と土地の将来性まで考慮する

霊園の経営が安定しているようなところ、地域が発展していて人口の減少は大丈夫だろうと予想される地域を調べましょう。

 

お墓は長期に渡って管理してもらわないといけないため、将来性ある管理体制と土地であることは妥協できません。

 

 

お墓を建てないで供養する方法

自宅に遺骨

 

お墓選びはトラブルが多いからこそ、慎重にしないといけませんが、お墓を建てずに供養する方法もありますので、参考にしてみてください。

 

ゼロ葬

ゼロ葬は、遺骨を持ち帰らずに火葬後の葬儀を行う方法であり、遺骨が手元にないため、その後の供養ができません。

 

関係者は話し合いを重ね、ゼロ葬を希望する場合でも、抵抗感のある人もいるため確認が必要です。

 

自治体ごとに火葬場条例を設けており、遺族が遺骨をすべて持ち帰ることを求めている場合と、火葬場で処理可能としている場合があります。

 

西日本では、東日本に比べてゼロ葬を受け入れる火葬場が多い傾向があるので、事前に問い合わせておきましょう。

 

手元供養

手元供養は、小さな骨壺に遺骨を入れて、仏壇と一緒に机上に置き、いつでもそばに遺骨を置いておける供養法です。

 

墓埋法では自宅での保管は法的に問題ありません。遺骨を埋葬できるのは認可された墓地のみです。

 

手元供養では、遺骨を自宅に保管し、普段の生活の中で供養ができます。故人の遺骨を身近に感じることができ、お墓参りに行かなくても大切な存在として供養できます。

 

納骨堂

納骨堂は、屋外の墓地ではなく建物内などにあり、個人や家族が遺骨を納める施設です。寺院や霊園が管理を行い、供養も代行してくれますし、納骨堂にはさまざまなタイプや種類があります。

 

納骨堂のメリットは、費用を抑えながら利用できることや、屋内施設であるため天候の影響を受けにくいことです。また、交通の便がよく、お墓参りがしやすい立地が多いのも魅力です。

 

永代供養墓

永代供養墓は、一般的に霊園や寺院が遺族の代わりに供養や管理を行うお墓のことで、自身が亡くなった後も心配ありません。

 

納骨堂や樹木葬など、永代供養が付いた種類が多く存在します。合祀にすると他人の遺骨と一緒に納骨され費用を抑えられるため、経済的な選択肢として人気です。

 

永代供養墓によっては、最初は個別に安置し、後に合祀する方式もあります。

 

散骨

散骨は、故人の遺骨を粉末状にし、海や山などへ撒く供養方法です。散骨は限られた場所でしか行えないため、専門業者に依頼するのが一般的です。

 

墓埋法は土葬を対象としており、自宅や他人の所有地に勝手に埋葬することを禁止していますが、散骨は法律の対象外となっています。

 

樹木葬

樹木葬は、墓標の代わりとして樹木があり、その周りに遺骨を埋葬し供養する方法です。

 

高価な墓石が不要なため、費用がリーズナブルという魅力があります。樹木葬は霊園などで行われるほか、自然の中に埋葬するスタイルもあります。

 

遺骨の管理や供養は寺院や霊園が行うため、定期的なお参りは必要ないという点もメリットです。

 

 

まとめ

 

お墓選びでの失敗談からわかることは、事前に予算や管理状況を確認すること、土地条件やアクセスも確認することが大切ということです。石材店との契約前に細かな確認をすることも忘れないようにしたいですね。

 

また、お墓を建てずに供養するならば、故人の意思や家族の意向を尊重しつつ、適切な供養方法を選ぶことが重要です。

 

お墓選びは慎重な判断と情報収集が必須ですので、ご家族においても納得のいく選択をすることが大切です。

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