こちらのページではお墓の直し、補修、リフォームとして
カロート(納骨室)がいっぱいで新しい仏様が入る場所がない、お墓水浸し、骨壷水流入の心配。
という内容に付いてご説明します。
原因は・・・?
原因と言うか、お墓にお骨がもう入らない場合は、様々な方法がありますが、そもそもお墓というものは永代に亘り使うものでありながら、お骨の入る数は大体決まっています。
大きい面積のお墓でも、お骨の入る場所カロート(納骨室)の大きさはさほど変わらず、入ったとしても骨壷10~15個分、また小さいお墓ですと骨壷1個というものもあります。ですから基本的には必ずいっぱいになるということなんです。
では骨壷でいっぱいになった場合どうするかですが、カロート(納骨室)内が土の場合、古いお骨壷からお墓の中に穴を掘って土に還してあげます。一番古い仏様の場合ほとんどが33回忌も終わり、50回忌も迎えた方ではないでしょうか、そういった曾祖父や曾祖母などから土に還してあげて、新たな仏様のスペースをつくるのです。
(余談:関東では7寸と言われる骨壷が主流ですが、関西では前もってお骨の量を火葬場で減らし、小さな骨壷に入れるのが一般的です)
しかしお墓によってはカロート(納骨室)がコンクリートの箱のような感じで、土に還る場所がないというものもあるようです。(弊社ではそのようなお墓は造りませんが)そういった場合は、墓地管理者であるお寺の住職にも相談した上で、場所をとるのは骨壷なので、骨壷から出してあげて綿や麻の袋に入れ替えてスペースを減らすのです。もちろんいくら小さくなったといえ、いずれはそれでも入らなくなる時が来るかもしれません、そういった場合には工事を行うか、住職と相談し、古いお骨をお寺の供養塔などに移動するというのもありかと思います。
水が溜まる件ですが、皆さんも一度はお話を聞いたことがあると言う方も多いのではないでしょうか?
カロート(納骨室)が水浸し・・・骨壷が水でいっぱい・・・
納骨をする度にカロート内を確認する私たちは良く知っていますが、残念ながら実は結構あります・・・。
特に古いお墓で多いようです。(更に実は、田んぼを埋め立てた新しい民間霊園でもあります・・)
【カロート(納骨室)浸水の写真】 【浸水後、水を抜いた後の写真】
※閲覧注意(信じられないような衝撃的な写真なので、どのような状態なのか心配な方以外は見ないほうがいいです。)
これは原因はいくつかあると思いますが、
【カロート(納骨室)の水溜り原因】
1、雨水が拝石(納骨室のフタ石)の隙間や、芝台(お墓の土台の石)などから流入し、水の逃げ場や、浸透が進まず溜まり続け水が溜まる。
2、地下から水が上がり、溜まる。
どちらかだと思います。それでは骨壷に水が溜まる原因は何でしょう?
もちろん上記の理由から同じように水が入りることもありますし、上記の理由だと水の勢いやしっかりと密閉されている骨壷だと、浮力で骨壷が倒れてしまうこともあります。
しかし私たちが様々なお墓を見る中で、カロート(納骨室)は一切水気を感じるような跡や痕跡がないのに、骨壷だけは水で満杯になっているものもあるのです。
理由はおそらく「結露」です。
冷たい水をコップに入れるとコップの回りに汗をかく結露と同じものです。
なぜかと言うと、最近のお墓と、古いお墓には大きな違いがあります。
古いお墓では、お墓の下を地面より掘り下げてカロート(納骨室)を作りました、これは「地下カロート」といわれ、以前は、土葬や土にお骨を埋めていたことから、地面の中、地中にお骨を納めるということが一般的であり、皆さんのお墓でもあると思いますが、地下カロートの中に棚がある「2段カロート」と言われるものが主流だったのです。
地中ため、常に湿度の高い状態であり、冬の寒い中では陶器でできた骨壷は非常に冷たくなるので、骨壷の内部で結露をおこし、水が蒸発されないために、少しずつ水が骨壷に溜まっていくのです。
また先ほど申し上げたように地下カロートでは地面より低いため水の流入にも悩まされるというものです。
しかし最近のお墓ではこういった問題から地面より上の部分にお骨を納める部屋を造る「丘カロート」と言われるものが一般的になってきました、また一部のお墓では丘カロートにした上で、納骨室に換気孔を開けることで外気との差を無くし結露も防ぐようになりました。
丘カロートの一番のメリットはやはり水の心配が大きく減らせることと、もう一つ大事なことで、お墓の基礎工事の際に、地下カロートではできないベタ基礎工事を行えることで、地震や沈下にも強いお墓を作ることができるということです。
このような場合の対処法
お骨がいっぱいの際は、住職に相談し、出入りの石屋さんにお墓を空けてもらい、確認をしてどの方のお骨を骨壷から出すかなどを親族に相談して決めて薦めれば宜しいかと思います。
水が溜まっているかもその時確認し、もし水が溜まっていたりその痕跡があった際は、石材店に相談しどこから流入したのかなどを聞いてみましょう。
お寺の墓地で、自分が檀家であり、自分のお墓を自分で開けることができても、必ず寺院と石屋さんに相談をしましょう、なぜなら、お骨泥棒と勘違いされたり、お骨のフタは重い為ちゃんとした道具でやらなければ怪我をすることもありますし、開けた場合また目地止めをしなければそれこそ水の流入経路を作ることになりますので。
費用目安
●お墓の現状確認(目地止めまで)
・・・2万円位(弊社では納骨料と同じくらいの金額でできます)
※消費税別途
※別途お墓が遠方の場合は実費がかかります。
※上記価格はあくまでも概算になります、実際に現地を確認して正確なお見積りをご用意致します。
●地下カロート→丘カロート変更 耐震据え直し含む
・・・約60万円~約100万円/2㎡程の墓所
(お墓の石を全て外し、基礎工事をやり直して組み付けるため、お墓の解体工事代、基礎工事代、設置工事代として新たなお墓を造る工事以上の工事の手間がかかります、細かいことを言いますと、解体工事の旧基礎廃材処分や、石を1個づつ古いコンクリートをはがすなども行います)
※消費税別途
※別途お墓が遠方の場合は実費がかかります。
※上記価格はあくまでも概算になります、実際に現地を確認して正確なお見積りをご用意致します。
※お石塔をバラバラにする場合、御住職に閉眼(魂抜き)法要と建立後開眼(魂入れ)法要が別途必要になります。
あわせてこちらもご確認下さい
・カロート(納骨室)がいっぱいで新しい仏様が入る場所がない、お墓水浸し、骨壷水流入の心配。
・今後車椅子でもお墓参りできるようにしたい。
○石良「お役立ちコラム」
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