こんにちは、株式会社石良の磯崎です。
今回は、樹木葬のメリットとデメリットについてお話をさせていただきます。
早速ですが、最近は樹木葬がとても人気があります。
理由として「お手ごろ感」「安価」「緑が多い」などから選ぶ方が増えているようです。
まず樹木葬のメリットをお話いたしますと、
お墓と比べた「樹木葬のメリット」
・お墓を建てるより安価に使える。
(初期投資金額が少なくてすむ)
・緑の多い環境で安心感がある。
・お墓と違い、年間管理料がかからない場所もある。
・民間霊園と同じく、お寺と付き合いを持たずに使うこともできる。
・子供のいない方なども跡継ぎを心配せずに使うことができる。
このような理由から、皆さんの中では「お墓に替わる選択肢」として検討の方もいると思います。
確かにお子様のいない家庭では納骨堂と同じくおすすめとなりますが、お子様がいる家庭ではどうでしょう?
では本当にメリットだけでしょうか?
今度は私の中で考えるデメリットについて記載します。
お墓と比べた「樹木葬のデメリット」
・一人用や二人用が多く、子供と一緒には入れない。
(お墓は本当に小さいものは1人や2人用もありますが一般的には4人~10人は利用できる)※1
・短いところでは数年、多くは13年~33年で合葬式の合祀墓に改葬される。
(骨壷から出して、全く無縁の他人と一緒になりお骨の改葬(移動)ができなくなります)
・長男でも子供たちは自分で新たな場所を求めなければならない。
(子供から見ると親と同じ場所には入れず、自分たちで新たに墓所を探さなければならない)
・子供たちは隣同士や親と近い場所がとれない。また同じ墓所が自分の時に空いているかもわからない。
(よって孫はお墓参りに行く場所が増えることで、頻繁には来なくなる可能性が高い)
多くはこのようなことが考えられるかと思います。
※1・・・どんなに大きなお墓でも、お墓の中の骨壷は、そのお墓の納骨室の大きさにより、骨壷のまま納める数に限界がありますが、骨壷でいっぱいになると古い仏様からお墓の中に穴を掘って土に帰してあげる事で、その家族の末裔の方が半永久的にお墓を使っていけるようにします。
余談ですが、関東では火葬後に全部のお骨を骨壷に納める為7~8寸という大きさの骨壷を使用しますが、関西では元々火葬後にお骨の3~5割程しか骨壷に入れないため小さな骨壷となっているのです。
最後に
石材店だからという訳ではなく、個人的にはお子様やお孫様など、長い目で見たときに、本当の意味でお子様の負担や心配を残さないのは、やはりお墓だと思います。
お墓を持っていない方は今後どうしようと・・・年を重ねるごとに日々不安や心配になることがあると思いますが、自分が長男で入るお墓がある人は、もちろんそのような考えすら持ちません。
最近は個人尊重が多くなり、アメリカのような個人墓地のような考え方を持つ方が多くなってきていますが、もしお子様がいらっしゃるなら、今の代がお墓を用意することでお子様やお孫様まで問題なくお墓を利用することができて、お墓参りに一緒に行っているうちにいずれはお子様もお孫様もそのお墓に入ることに自覚をもち、自分の好きだった身近なおじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんがいずれ先祖になる訳ですから、自分がその立場になった時に本当の意味で先祖を大切に考えてくれると思います。