こんにちは
㈱石良の磯崎です。
今回は、「永代供養」についてお話をさせていただきます。
最近では都内にある機械式のビルのような納骨堂なども大人気ですが、チラシなどにも
「永代供養付き」などの言葉がのっている場所もあります。
では「永代供養付き」と聞いて皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
またそもそも「供養」とはどういうことなのでしょうか?
目次
お経以外も供養です!?
供養とはもちろん仏教の言葉であり、日本では供養=「住職による読経」と考えている方が
多いようです。
しかし供養には様々なやり方や、方法があり、一つ一つが全て「供養」なのです。
ですから住職の読経の他にも、
・お花を手向けることも供養
・線香を上げることも供養
・お供えをすることも供養
・お塔婆を上げることも供養
代表的なところだと、このようなことももちろん供養になりますし、
他にもお水を手向ける、ロウソクに火を灯すなど宗教、宗旨宗派によって、
様々な方法があるのです。
「永代供養」と言う言葉
それでは皆さんは「永代供養」と聞いてどうでしょう?
「ずーっと永遠にここでこのままお骨も動かさず供養をしてくれる。このお墓も永遠に残る。」
と思いませんか?
半分当たりで半分はずれだと思います。
例えばお寺の場合、永代供養とはあくまでも、「今の状況であれば、読経はお寺がしっかり続けますよ」
ということであり、必ず骨壷のまま取っておく、お墓を残しておくという意味ではありません。
※申込時の契約書にそのような記載があれば大丈夫のはずです。
1000年後も安心!?永代供養
詳しく言いますと「そのお骨の仏様の供養を全てお寺に委任します。」ということになると思います。
ですからお寺では、
「その方のご命日や回忌法要などに皆さんを呼ぶわけではなく、
住職が責任をもって当日の朝のお勤めなどでお経を読みますよ」ということなのです。
しかし、永代供養の約束をしたお寺の住職もいつかは亡くなりますし、次の住職も永代供養を続けますが
地方のお寺では、住職がいない為に廃寺になるところもあります。
1000年後の未来は誰にもわかりませんので「今の段階では」ということになるのです。
永代供養は1000万円!?高いか安いか。
またあるお寺さんでは、檀家さんの跡取りがいない為、最後の方が先祖のお骨を永代供養にして欲しいと相談に伺うと、1000万円を納めて下さいといわれたそうです。
もちろんお寺の全てがそのようなことはありませんが、永代供養とはそういった側面もあるようです。
あくまでも価値観や、仏教観、個人個人の思いですから金額は高く感じる方もいれば、
このお寺のこの住職にお願いできるならと安いと考える方もいると思います。
宗教ですから、自分がそれで安心して納得ができるかどうかの違いだけだと思うのです。
大丈夫でしょうか?
一つだけ心配があります。
民間の霊園の時もお話しましたが、冒頭の機械搬送式のビル型納骨堂の場合、
もし大きな地震が来た場合はどうするのでしょう?
もちろん細心の注意の中で大手が建設した建築物なので余計な心配かもしれませんが、
それこそ1000年後も今と同じクオリティで管理をすることができるのでしょうか?
でもおそらく日本人も今の半分以下だと思いますし、
申込者の方は一人も生きてないから何とかなるだろうと言うことなんでしょうかね?
同じ業界にいるものとして少し心配です。
最後は土に返るべき。(個人的)
やはりお骨は最後は土に返ることが望ましいと個人的には思っています。
草や木、動物など生きとし生けるものは最後は土に返るのが運命であり、
その土からまた新たな生物が誕生するべきと思うのです。
私個人は、八柱霊園に父のお骨を納めるために5年ほど抽選に申込んでおりますが当たりません・・
ですが10年かかろうと当たるまで申し込みをして、いずれは父と一緒に自分も入り、息子の代へ
繋いでいきたいと考えています。
その先のことは息子や、孫、ひ孫が時代の流れの中でどのようにすればいいかをしっかりと
考えてくれればいいのかなと、のんきに考えています。
たまに来てくれて、線香上げてくれて、思い出して手を合わせてくれる。
それ以上でもそれ以下でもなく、十分私には気持ちが届いていますから、私も父のために手を合わせ、
その姿を子供に見せることが何より大事なことだと思っています。
最後は勝手なこといいましたが、供養、永代供養について個人的な見解も含め書いてみました。
皆さんの知りたいこと、聞きたいこと、仏事に関する最近話題になっていることなどを
書き進めますので、たまに見に来て下さいね。ありがとうございました。