「終活を始めようと思うけどなにから手をつければいいのかわからない」 このようなお悩みを抱えてはいないでしょうか。
近年、終活という言葉をよく見聞きするようになりました。言葉だけを聴くとどこか暗いイメージを持ってしまいますが、残りの人生を実り多いものにするための活動として注目を浴びています。
この記事では、終活の概要とやることリスト4選について解説します。これから終活に取り組みたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
終活の概要
終活とは「人生の終わりのための活動」の略であり、人生の最後を迎えるにあたってさまざまな事前準備をおこなうことです。
身の回りの整理や財産相続、葬儀や墓の準備などを前もって行うことによって、老後生活の不安を解消し、生き生きとしたセカンドステージを送ることを目的としています。
また、終活は自分自身のためだけではなく、残された家族の負担や家族間のトラブルを減らすことができるというメリットも持ち合わせています。
終活はネガティブになりがちな「死」を意識することで人生を振り返り、気持ちを整理して、残りの人生をより豊かにするために大切な活動です。
終活でやることリスト4選
終活でやるべきことは、主に以下の4つが挙げられます。
- ・身の回りの物品整理
- ・財産整理
- ・葬儀と墓の準備
- ・医療や介護の意思表示
終活でやることリスト4選について、それぞれの内容をみていきましょう。
身の回りの物品整理
終活でやるべきことの代表例として、身の回りのモノの整理が挙げられます。
遺品整理は遺された家族への負担が大きいため、業者に依頼するケースも少なくありません。今のうちからできるだけ物を減らす「断捨離」をおこない、処理や処分が必要な物についてどのようにするかを明確にしておくと、家族の負担も少なくて済むでしょう。
また、現代ならではの終活として挙げられるのが「デジタルデータの整理」です。パソコンやスマホに登録された個人情報、写真や動画など、人に見られたくないデータは生前に処理・処分しておくのを忘れずにおこなっておきましょう。
財産整理
財産の整理をし、財産の種類ごとに何がどこにいくらあるかを把握します。
財産として整理しておきたいものには「不動産」「預貯金」「株式・投資信託」「生命保険」「債権・債務・保証人」などが挙げられます。これらの保険や投資商品などを見直し、シンプルにしておくとよいでしょう。
死後に解約が必要なものについては、必要な書類やID・パスワード、印鑑をまとめておき、家族にその在りかを伝えておくことも忘れてはいけません。
また相続について家族間で揉めないよう、場合によっては遺言書を作成しておくことも必要です。
葬儀と墓の準備
終活でやるべき3つ目の項目は、葬儀とお墓の準備です。
葬儀は自分で取り仕切ることができず、短い時間で多くのことを決めねばなりませんから、家族に希望する葬儀の形式について伝えておく必要があります。葬儀の費用についても話し合い、葬儀代を現金で残しておくのもよいでしょう。
葬儀の次は「お墓」です。お墓は、遺された家族が故人を偲ぶよりどころですので、自分だけではなく家族と一緒にどうするかを考えたいものです。生前にお墓を用意しておけば、自分でお墓を決められるだけでなく、お墓選びに関する家族の負担も大きく減らすことができます。
医療や介護の意思表示
もし医療や介護が必要になったときに備えて、意思表示をしておくことも必要です。
認知症や重度の障害により意思疎通が図れなくなった場合、残念ながら自分で判断することはできないでしょう。そのとき、医療や介護の意思決定は家族に委ねられます。
延命措置や終末期医療に関する希望や、介護・看病への希望があれば、ご家族の思いも聞いたうえでお互いが納得のいく方法を選べるようにすることが大切です。
まとめ
この記事では、就活の概要とやるべきことリスト4選について紹介しました。
終活を始める年齢に決まりはありません。ある程度の時間を要し、判断力が必要になる場面もありますので、体が元気なうちに早めから取り組んでみてはいかがでしょうか