墓誌ってどういう意味があるの?ルールや費用を詳しく紹介します

墓石

 

「墓誌」という言葉を初めて聞く人は多いのではないでしょうか。普段の生活ではあまり聞くことがない言葉ですが、親族が亡くなりお墓を建てる際に意味を知っていなければ困る場合があります。

 

この記事では、墓誌の意味や必要な人、費用相場について紹介します。墓誌のルールについても詳しく解説するのでぜひ最後までご覧ください。

 

 

墓誌とは

 

墓誌とは故人の没年月日や戒名、名前が刻まれた石版のことです。戒名とは僧侶が故人につける新しい名前を指します。

 

墓誌は必ず建てなければならないものではありませんが、先祖の名前や情報を記録として残しておきたい人は建てるのをおすすめします。

 

ほかにも、墓誌に戒名や名前を刻んでおけば埋葬するたびに開眼供養をする必要がなくなるため、費用を抑える目的で墓誌を建てる人もいます。

 

墓誌は大きさや石材によって建設費用が異なるため、親族と話し合い建てるかどうか決めるのが重要です。

 

 

墓誌が必要な人

 

墓誌は必ず建てなければならないものではありませんが、なかには建てた方が良い人もいます。

墓誌が必要な人は主に以下のとおりです。

  • 閉眼供養をしたくない人
  • 大人数が入るお墓を持つ人
  • 先祖の情報を管理したい人

開眼供養とは故人の魂をお墓や仏壇に入れる供養のことです。通常、お墓の棹石に新しく名前を刻む場合は、僧侶を呼んで開眼供養をする必要があります。

 

ただし、墓誌は参拝の対象とされておらず新たに名前を刻んでも開眼供養をする必要はありません。開眼供養にかかる費用や手間を減らしたい人は墓誌を建てると良いでしょう。

 

一般的に墓誌は表と裏を合わせて20人前後の名前を刻めます。棹石では墓誌ほど多くの名前を刻めないので、大家族や先祖代々受け継がれてたお墓がある人も墓誌が必要といえるでしょう。

 

基本的に故人の情報は過去帳と呼ばれる帳簿で管理・記録されますが、紛失や破損などで管理できなくなる場合もあります。墓誌であればそのようなトラブルは防げるのでしっかりと先祖の情報を管理したい人にもおすすめです。

 

 

墓誌の費用相場は?

 

墓誌だけを建てる場合は5〜20万円が相場といわれています。ただし、墓誌の建設費用はサイズや石材、デザインによって大きく異なるため注意が必要です。

 

特に石材は費用に大きく影響します。国産の石材は品質がよく人気が高いですがその分高い傾向にあります。一方で、外国産の石材は国産よりも安く手に入りやすいのがメリットです。

 

また、建設以外にも名前を新しく刻む際にも費用はかかります。追加で彫刻する場合は一人あたり3〜5万円程度が相場といわれており、現地で彫刻するか石材店で彫刻するかで費用も変わります。

 

 

墓誌のルール

 

墓誌を建てる位置に決まったルールはありません。ただし、他の部分で気をつけなければならないルールがあるので注意しましょう。

墓誌に関するルールは以下のとおりです。

  • 彫刻を行なう際
  • 名前の順番
  • 墓誌のタイトル

彫刻を行なう際は、「戒名」「生前の名前」「没年月日」「没年年齢」を刻むようにしましょう。

 

名前の順番は基本的に没年月日の順に刻まれます。ただし、不慮の事故で子どもが親よりも早く亡くなった場合に家族関係がわからなくなることもあるため夫婦ごとに連名で刻む場合もあります。

 

墓誌のタイトルは宗教や宗派によって異なるため、事前にお寺や石材店などで確認しておくのが重要です。

 

 

まとめ

 

この記事では、墓誌の意味や必要な人、費用相場について詳しく紹介しました。

 

墓誌は必ず建てないといけないものではありませんが、先祖を管理したい人や大家族など建てた方が良い場合もあります。

 

この記事を参考にして墓誌を建てるかどうか親族と相談してみてはいかがでしょうか。

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