今まであったお墓が地震で崩れてしまい新しい墓石に建て替えたい。そんなとき、費用や手続きなど、わからないことが多く、戸惑うこともあるのではないでしょうか。
この記事では、お墓の建て替えの費用や流れについてお伝えします。
目次
お墓を建て替えを考える時期・タイミングとは
お墓を建て替えるべき時期は実は決まったルールがあるわけではありません。
しかしながら、一般的にお墓の建て替えは、一周忌などの年忌法要や、お盆、お彼岸などの法事のタイミングに合わせます。お墓を建て直す際には、古い墓石から魂抜きの法要をおこなう必要がありますので、僧侶に依頼しなければならないためです。
年忌法要や法事の際にも僧侶に読経を依頼することになるので、その両方の依頼を1度に済ませてしまうために、年忌法要や法事とお墓の建て替えを一緒にすることが多いのです。
また、お墓が壊れたり傷ついたときも、建て替えのタイミング。墓参をする人が高齢化してきたため、墓地区画への入り口をスロープにするバリアフリーのリフォームの際にお墓も建て替えたという話もあります。
お墓の建て替えにかかる費用相場と内訳
費用はお墓の区画面積や墓石の種類、周辺環境の工事の難易度によって異なり、費用相場は200万円前後となっています。
お墓の建て替え工事の内訳には、現在ある墓石の撤去と新しい墓石の建立費用に加え、閉眼供養や開眼供養の費用があります。
高額な費用がかかるため、石材店に現地調査をしてもらったうえで、見積りをもらいましょう。
お墓の建て替えの手続きと流れ
お墓の建て替えの流れについてご説明します。
1. 見積り依頼
まずは石材店に現地調査と見積りを依頼しましょう。
石材店によって工事の方法やプランが違うので、複数の石材店に見積もりを依頼するのがおすすめです。
2. 文字彫刻打ち合わせ
次に、文字彫刻打ち合わせです。墓石に彫刻する文字や家紋について打ち合わせをする必要があります。
簡単に彫り直しがきくものではありませんので、文書できちんと確認しましょう。
3. 閉眼供養
続いて、閉眼供養です。魂抜きとも呼ばれている供養で、ご住職にお願いして閉眼供養の後仏様を抜きとり、お骨を寺院に預かってもらいます。
この閉眼供養が終わってからお墓の工事に移ることができ、工事が完了したら引き渡しになります。
4. 開眼供養
最後に開眼供養です。ご住職に依頼して、開眼供養をして納骨します。
以上がお墓の建て替えの一連の流れとなります。詳細についてはお近くの石材店にご相談いただくことをお勧めします。
お墓を建て替えるときの注意点
墓地や霊園によっては石材店が指定されている場合があります。
自分で安い墓石を探すことができないので、お墓の値段が高くなる可能性がありますので、事前に確認するようにしましょう。
一般的に民間の墓地の場合は石材店が指定されていることがほとんどです。寺院の場合はどちらの可能性もあるため、お寺に確認しましょう。
一方で、公営の墓地には石材店が指定されていません。自分で安い墓石を探す場合は、信頼できる業者に見積りを依頼しましょう。
まとめ
お墓の建て替えの費用や流れについてお伝えしました。お墓の建て替えは年忌法要や法事に合わせるのが一般的です。
費用はお墓の区画面積や墓石の種類、周辺環境の工事の難易度によって異なりますが、費用相場は200万円前後と考えましょう。
石材店に行き、見積りを取ってもらい、工事が終わったら閉眼供養・開眼供養をしてもらいます。墓地や霊園によっては石材店が指定されている場合がありますので、事前に確認することも大切です。