お墓を購入する際には、樹木葬や合葬墓といった様々なものがあります。その中のひとつに、近年注目を集めている「納骨堂」があることをご存知でしょうか。とはいえ、お墓を購入するには、一定のまとまった資金が必要です。
今回は、納骨堂の費用や種類を解説します。本記事を読むことで、費用の内訳も理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
納骨堂とは
納骨堂とは、遺骨を専用スペースや建物に安置するための施設です。一般的なお墓は屋外にありますが、屋内施設で遺骨を収蔵するといった特徴があります。
納骨堂を利用するメリットは、下記の3つです。
- お墓の管理・掃除などの手間がかからない
- 駅の近くにあるケースが多く、利便性が高い
- 無縁仏になった場合でも、お墓が荒れ果てない
また、季節や天候に左右されず参拝できる利点も挙げられます。
納骨堂の種類
納骨堂は、主に4つの種類に分類されています。
- ロッカー式・棚式
- 仏壇型
- 自動搬送式
- 室内型墓所
それぞれの特徴は下記の通りです。
ロッカー式・棚式
ロッカー式・棚式は、同じ大きさの仏壇が集合している納骨堂です。納骨堂の中でも、安価で利用できる点がメリットです。
参拝した際に、遺骨を取り出してもらえるケースや参拝スペースの裏側でお参りをするケースがあります。
仏壇型
仏壇型は、仏壇を横一列に並べてある納骨堂です。個別で仏壇があるため、遺影や献花などを飾ることができます。
また、上段に仏壇があり、下段に遺骨を安置するスペースを設けているものもあります。
自動搬送式
自動搬送式は、コンピューター制御により自動で納骨箱が搬送される納骨堂です。最新の納骨堂として施設が充実しており、個別参拝ブースが設けられています。
お香や献花が用意されているところも多く、手ぶらでお墓参りできるでしょう。
室内型墓所
室内型墓所は、建物内に霊園と同じ墓石を並べる形態です。天候に左右されないため、安心してお墓参りできます。
また、一般的なお墓と同様に、遺族・親族で継承することも可能です。
納骨堂の費用・内訳
納骨堂の費用・内訳として、下記の4つがあります。
- 永代供養料
- 管理料
- 法要料
- 戒名料
それぞれ解説していきます。
永代供養料
永代供養とは、霊園・寺院の管理者が遺族・親族に代わって供養する行為です。費用相場は、10万円〜150万円とされています。
納骨堂の設備や立地、利用年数によって費用が変わるので覚えておきましょう。
管理料
納骨堂における管理料の相場は、年間で1万円〜2万円です。費用は納骨堂と契約を交わしたタイミングで発生して、年に1回の請求が発生するケースがほとんどです。
ちなみに、まとめて何年分か先払いした場合、一定の割引を受けられる納骨堂も存在します。
法要料
法要料の費用相場は、3万円〜5万円です。初回の納骨であれば、開眼法要と納骨法要の代金を支払います。
2回目からは、納骨法要代のみを支払うケースが一般的です。
戒名料
戒名とは、仏教の世界における故人の名前を指します。費用相場は、5万円〜100万円とされており、葬儀や納骨の際に使用されます。
信仰宗教によっては、戒名が不要な場合もあるので確認しておきましょう。
納骨堂の費用を安く抑える方法
納骨堂の費用を安く抑える方法として、下記の3つが挙げられます。
- 個別安置期間を短くする
- 安価で利用できる納骨堂を選ぶ
- 管理費・初期費用が安い公営墓地を利用する
また、複数の納骨堂を比較検討することも安く抑えられる方法です。
運営母体や立地によって、管理料や初期費用も異なるので事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回は、納骨堂の費用や種類、費用の内訳などをお伝えしました。納骨堂を利用する際に発生する費用として、下記の4つがあります。
- 永代供養料
- 管理料
- 法要料
- 戒名料
また、それぞれの内訳も把握した上で、複数の納骨堂を比べる方法もあります。
本記事でお伝えした、種類や費用を安く抑える方法も参考にして、資金計画やライフスタイルに合った納骨堂を選びましょう。