墓石のズレやひび割れを放置していませんか。お墓の耐用年数は30〜150年ほどですが、環境や墓石の種類によって劣化が早まることも少なくありません。
この記事では、墓石の耐久性を高めるためのコーキング修理について解説します。墓石のズレやひび割れを自分で直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
墓石のズレはコーキング修理で直せる
墓石は複数の石が積み重なってできています。石と石の境目である目地がズレると、お墓の崩壊にもつながり危険です。このようなズレは、コーキング修理で直せます。
目地にひび割れができていたり、目地と石の間に隙間があったりする場合は修理を検討しましょう。コーキング修理はやり方がわかれば、自分でもできます。
墓石のコーキング修理をしないデメリット
墓石の耐久性を維持するためにも、定期的なメンテナンスが必要です。ここでは、目地を埋めるためのコーキング修理をしないことで考え得るデメリットを解説します。
墓石が転倒するリスク
まず、目地が劣化すると石同士の繋ぎ目が緩むため、墓石の耐久性が弱まります。ちょっとした衝撃で墓石が転倒するリスクがあり危険です。積み重なった墓石が倒れた際、近くに人がいればケガをするおそれもあるため、コーキング修理はしっかりとおこないましょう。
目地に隙間があき浸水するリスク
目地に隙間があれば、そこから雨水などが入り込みます。墓石の内部に水分が入り込むことで、墓石の劣化が早まるかもしれません。一般的に墓石の耐久性は30〜150年ほどですが、日常の汚れの積み重ねが劣化につながることは覚えておきましょう。
墓石のコーキング修理はどうやるの?
墓石の修理に関しては、目地のひび割れ程度なら自分でできます。コーキング修理で失敗しないためにも、必要なものや修理する流れを確認していきましょう。
コーキング修理で用意するもの
墓石のコーキング修理で必要なものは以下のとおりです。
- ・墓石用コーキング材
- ・コーキングガン
- ・タガネ
- ・マスキングテープ
- ・ヘラ
- ・ハサミ
- ・コーキングを拭き取るための布や紙
- ・濡れ拭き用タオル
- ・乾拭き用タオル
- ・ごみ袋
墓石用コーキング材は2千円程度で購入できます。コーキング修理で必要なものは5千円程度でそろえられるため、事前に準備しておきましょう。
墓石のコーキング修理をする流れ
墓石のコーキング修理をする流れは以下のとおりです。
- 1. 古い目地をタガネなどですべて除去する
- 2. 目地部分のごみや水分を取りきれいにする
- 3. 目地の両側の墓石にマスキングテープを貼る
- 4. コーキング材をコーキングガンを使ってつける
- 5. コーキング材をヘラで整える
- 6. マスキングテープをはがす
- 7. 余分なコーキングを布や紙で拭き取る
墓石コーキング修理をする際の注意点
コーキング修理の流れは把握できても、初めての経験で戸惑うこともあるでしょう。ここでは、墓石コーキング修理をする際の注意点を解説します。
目地間の水分とごみは必ず取り除く
コーキング修理をする意味は、石同士を密着させることです。せっかくコーキングをしても目地に水分やごみが残っていると、きれいに仕上げるのは難しいでしょう。コーキング修理をする際は、必ず目地間の水分とごみは取り除くことが大切です。
また、コーキング修理中にもごみや水分が付着することがあります。作業中も油断することなく、乾いた布タオルで拭き取りながらおこないましょう。
コーキング剤は1回の作業で使い切る
定期的なメンテナンスが必要であるため、コーキング剤を次回以降に残しておこうと思うかもしれません。また、どの程度使用すればよいのかわからない方もいるでしょう。石同士がしっかりと密着するためには、コーキング剤は1回の作業で使い切ってください。
仮にコーキング剤が余ったとしても、次回使用する際は固まっていることがほとんどです。1回の作業中も分量を間違えずにコーキング剤を使いましょう。
まとめ
石で造られているお墓ですが、メンテナンスなしに数十年の耐久性が期待できるものではありません。屋外に建てられているため、環境や墓石の種類によっては劣化が早まります。
少しでも耐久性をよくするには、定期的に墓石のコーキング修理をしましょう。必要なものをそろえて、注意点をよく読みながら自分でやってみてください。