お墓参りに行ったときに気になる墓石の汚れ。お墓が遠方にありなかなか掃除や手入れができないなんてことがあると思います。
この記事では正しい墓石の掃除の方法や日々のメンテナンス⽅法をご紹介していきます。
墓石掃除で準備するもの
墓石の掃除で基本的な掃除用具は次のようなものがあります。
- ・雑巾やタオル
- ・柔らかいスポンジ(柄付きだと便利)
- ・毛の柔らかいブラシ
- ・重曹
雑巾やブラシは墓石を水拭きや最後の仕上げの拭き取りの際に使います。
墓石を掃除する際に硬いブラシなどを使ってしまうと表面に細かなキズがつき、目に見えない溝に汚れが付着しやすくなってしまいます。
たわしなどで擦るのはやめた方がいいでしょう。ブラシなどを使う際ときは毛の柔らかいブラシがおすすめです。
重曹を使って墓石をきれいにする方法もあります。墓石の酸性の汚れはアルカリ性の重曹と中和することで落とすことができます。
知っておきたいのは、重曹では水アカまでは落ちないということ。墓石は雨風にさらされ、段々と水アカが気になってくるものです。重曹は全体の汚れをさっと落とす場合に適しています。
掃除用か薬用の重曹を利用するのが基本ですが、重曹は研磨作用があるため、墓石が傷つかないように注意しましょう。
墓石掃除の方法
墓石の掃除方法は基本的に水洗いで十分です。水をかけながら、高いところから下のほうに向かって雑巾や軟らかいスポンジで水拭きをします。
たわしや硬いブラシで墓石を擦ることは傷がついてしまうのでやめた方がいいでしょう。
墓石を洗ったあとは最後にタオルや吸水スポンジなどで水を拭き取ってください。柔らかい素材であれば洗車用のものでも代用できます。
彫刻文字や蓮華など溝の細かい部分は、ナイロンなどの毛が柔らかいブラシを使うことをおすすめします。
墓石は天然の石材でできているため、酸性雨、塩(海岸からの潮風)、排気ガスなど、お墓が建っている場所の環境が影響し、経年変化をしてきます。
墓石の色味が変化したり、艶が消えてしまったり、雨水を吸い込んで石材中の鉄成分にサビが出たりする現象です。
経年変化は汚れではありませんので、お掃除によってキレイにするというものではないということを知っておきましょう。
墓石の艶落ちや日焼けなどが気になる場合は、プロの手によって石の表面を磨き直すことで新品のような美しさを甦らせることもできます。
墓石掃除は代行サービスをすることも可能
墓石の掃除には代行サービスがあります。
墓石は屋外に野晒しになっていますので、こまめにお墓掃除をしていても落としきれない汚れが少しずつ蓄積されてしまうのが悩みですよね。
プロの墓石掃除の方法には、噴出する水圧で汚れを落とす高圧洗浄、高温の蒸気を噴出させて汚れを落とすスチーム洗浄などがあります。
墓石に力や圧を加えず、墓石に薬品や溶剤を塗布し汚れを浮かせる薬品洗浄もあり、プロの代行サービスなら素人にはできない掃除方法で墓石をきれいにしてくれます。
なかでも、紫外線、土ぼこり、鳥のフンなどの汚れから墓石を保護してくれるセラミックコーティンが人気です。
汚れがつきにくく、落としやすい防汚効果があり、普段のお掃除がとても簡単になるため、お墓が遠方にあって掃除の頻度が多くない方などにお勧めです。
このような掃除方法は素人ではできないので、もしきれいにしたい方は代行サービスに依頼するのもいいかもしれません。
まとめ
今回紹介した掃除道具は100円均一やホームセンターなどで墓石の掃除道具も揃います。
汚れを蓄積させてしまわないように水拭きでいいので定期的にお掃除をすることが大切です。
もしもお墓が遠方にあってこまめに掃除にいけない場合は、墓石掃除の代行サービスに相談してみてはいかがでしょうか。