墓石には、さまざまな種類の加工方法があり、霊園ではお墓の形や大きさなどを選択できます。
本記事では、墓石加工やデザイン、墓石の形について詳しく解説します。墓石を加工するか悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
墓石加工での4ステップとは?
墓石加工のステップは以下のとおりです。
切断
採掘場で採掘した原石を、墓石の寸法に応じて切断します。
研磨加工
切断した石を、図面の通りにさらに細かく切断し表面をきれいに磨きます。
墓石のデザインに加工
墓石に細かい加工・研磨を施します。職人の手で細工を施し、美しい墓石ができあがります。
基礎工事・墓所工事
墓石が出来上がったら墓地に運び込み、外柵と墓碑を建立して完成です。
墓石の加工は、日本国内や中国、インドなどで行われています。なお、現在は全体の90%近くが中国で生産されています。
墓石の種類
墓石には、さまざまな種類があります。
和型墓石
土台部分が下台・中台・上台の3つに分かれており、さらにその上に名前が刻まれる竿石が置かれる形となっています。 日本人で墓石と聞けば最初にこの和型墓石の一般的な形を思い浮かべるでしょう。
洋型墓石
背が低く四角い墓石が特徴で、欧米で用いられるお墓ですが、昨今では日本でも少しずつ普及しています。
デザイン墓石
デザインを自由に決められる墓石で、自由度は洋型墓石よりもさらに高くなっています。
なお、 お墓のデザインは、宗派や地域によって異なるため、石材店や墓石製造業者によく相談のうえ慎重に決めるようにしましょう。
棹石加工の形やデザインの種類
棹石加工の形は以下のとおりです。
香箱加工
香箱加工は、棹石の頭部に段をつける加工のことで、棹石の頭部に段をつけることにより、棹石の上に置かれる竿石がより安定するようになります。
トキン加工
トキン加工は、神道墓の場合に施される加工で、棹石の頭を四角錐にする加工です。
亀腹加工
上台に階段状の曲線をつけた「須弥壇亀腹(しゅみだんかめばら)」と呼ばれる加工が施されます。
すりん加工
すりんは、棹石と上台の間に入れる座です。なお、より高級な雰囲気にする場合には上台の反花に合わせて「蓮華座」が置かれることもあります。
水垂(みずだれ)加工
水垂加工は、上台や中台に傾斜をつけて水を流し切るようにした加工を施して水はけを良くさせるものです。
なお、棹石加工の詳細については石材店によって異なるため、確認が必要です。
墓石加工は中国製と日本製どちらがおすすめ?
日本加工の墓石には、以下の特徴があります。
- 石の単価が高い
- 石の品質や加工の精度が安定
- 石の目利きや研磨工程、装飾加工などの技術力が高い
- 種類やサイズ、形などのバリエーションが豊富
- アフターサービスや保証が充実
日本加工の墓石は、石の単価が高い場合が多いです。しかし、高品質で加工の精度も安定しているため安心です。
また、熟練の職人が墓石加工を施すため、種類・サイズが豊富なのも特徴のひとつです。そのため、じっくり時間をかけて納得のいくお墓を希望している人におすすめです。
中国加工の墓石は、以下のとおりです。
- 石の単価が安い
- 加工費が安い
- 割増価格がない
- 納期が早い
中国加工の墓石は比較的安価で割増価格がないところが多いため、予算が限られている場合やすぐにお墓を建てたいという人におすすめです。
ただし、中国加工のお墓を建てたい場合は、信頼の置ける石材店を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、墓石加工や墓石の種類などを解説しました。墓石加工には4つのステップがあり、形やデザインの種類もさまざまです。
また、墓石の加工は中国製が多く、価格が安いことが多いですが、日本製に比べて品質が劣ります。墓石の価格を抑えたい場合は中国加工、品質重視の場合は国内加工を選ぶとよいでしょう。